64bit版Debian Linux上でadb使用環境を整える。
Android SDKインストールから実機のUSB接続までについて記載。
環境
- Debian Wheezy x64
- Android SDK r21.1 (adb v1.0.31)
- S51SE
ハマりどころとしては、ADBコマンドが32bit環境を必要とするのでMultiarchを有効にすることか。
以下、導入手順。
1. Android SDKをインストール
Android Developers サイトから SDKをダウンロードして展開。toolsディレクトリにパスを通す。
$ wget http://dl.google.com/android/android-sdk_r21.1-linux.tgz $ tar xvzf android-sdk_r21.1-linux.tgz $ export PATH=$PATH:~/android-sdk-linux/tools
2. multiarchを有効にして32bit環境を導入
adbの動作に32bit版のライブラリが必要。Multiarchを有効にして導入、adbの動作確認。
$ sudo apt-get --add-architecture i386 $ sudo apt-get install ia32-libs $ adb version Android Debug Bridge version 1.0.31
3. Android端末を繋いでベンダーIDを調べる
デバッグに使用する端末をUSB接続してベンダーIDを調べる。 S51SEの場合はベンダーIDは0fce、プロダクトIDは5167。
$ lsusb ... Bus 002 Device 002: 0fce:5167 ID Sony Ericsson Mobile Communications AB
4. udevルールを作成
以下の内容で/etc/udev/rules.d/51-android.rulesを作成してudevを再起動。
{idVendor}はテスト端末のベンダーIDへ置き換える。範囲を狭めたければ{idProduct}も指定する。
$ sudo nano /etc/udev/rules.d/51-android.rules $ sudo /etc/init.d/udev restart
# sony ericsson SUBSYSTEM=="usb", ACTION=="add", ATTRS{idVendor}=="0fce", ATTRS{idProduct}=="*", MODE="0777"
5. 端末のUSBデバッグを有効にする
「設定」>「開発」>「USBデバッグ」をONに設定。 ICSの場合は、「設定」>「開発者向けオプション」>「USBデバッグ」。
6. adbから端末の接続を確認
adbから端末の接続を確認する。デバイスが正しく認識されていれば正常。
$ adb devices * daemon not running. starting it now on port 5037 * * daemon started successfully * List of devices attached BX902***** device