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2017-12-12

60%レイアウトのBluetoothメカニカルキーボード Anne Pro

最近老化が進んでいるのか、Thinkpadのパンタグラフキーボードでもキー入力が重いと感じることが多くなったので キーボードを新調してみた。

60%から75%サイズのキーボードを比較検討した結果、最終的にAnne Proを購入。
昨年発売の製品となるが、機能的に見劣りするものではない。

Anne ProはGateron赤軸を採用した60%サイズのキーボード。主な特徴は以下の通り。

  • 標準的な60%レイアウト
  • Bluetooth/USB両対応
  • Gateronキースイッチ 赤軸
  • PBTキーキャップ
  • RGBバックライト
  • プログラマブル (専用アプリ使用)
  • ファームウェア更新対応

同セクターのメカニカルキーボード代表機種Pokerから外観をパクり、様々な機能をてんこ盛りにした、 「ミニマリスト向けなのに全部入り」というブレまくったコンセプトが素敵。それでいてお値段控えめがうれしい中華キーボードの決定版。

付属品はBluetoothドングル、USBケーブル、キートッププラー。紙のマニュアルはなし。Bluetoothドングルが付いているのが地味に嬉しい。

60%キーボードの標準的なキー配置。専用アプリで編集したレイアウトを4つまでキーボードへ保存でき、切り替えて使用できる。 キーマクロも設定可。NKRO対応。

横から見ると軽くシリンドリカル・ステップ・スカルプチャー。

背面にmicroUSBコネクタ。充電に使用するほか、USB接続でも使用できる。

裏面はゴム足が貼り付けてあるだけでチルトスタンドなし。ケース自体に傾斜があるので特に困ることはないはず。 ディップスイッチの類はなし。右側の穴はリセットスイッチ。

Bluetoothは4台までペアリング可能。 有線のUSB接続を含めると合計5台のデバイスを手元で切り替えて使用できる。

ダブルショットのPBTキーキャップ。文字の部分は半透過なので、バックライト点灯で光る。 品質的には値段を考えると妥当なもの。CherryMX用のキーキャップと互換性あり。

cherryプレートマウントのスタビライザー。

Thinkpadキーボード押下圧50-60gに対し、Gateron赤軸45g。
Gateron赤軸スイッチは滑らかに動作する。リニアな特性と相まって軽い力でタイピング可能。底付きする必要もないのでタイピングスピードは上がる。 TypingCATで計測すると1〜2割スコアアップした。

安価な互換スイッチにもかかわらず指名買いする人がいるのも頷ける。

バックライトはキーコンビネーションで設定する他、専用アプリからも制御出来る。
このバックライトはステータスLEDや操作ガイドを兼ねており、Bluetooth設定モード時には選択可能なキーが光る。

ケースへはバックスラッシュ、右SHIFT、スペース、TAB、YとHの間にあるネジで固定されている。5本のネジを外してひっくり返すと簡単に取り外し出来る。

PCBのウラ面。バッテリー容量は確認できなかった。バックライトOFF時で1ヶ月が公称値だが余り期待できそうもない。

ARM Cortex M3搭載のSTM32L151を2つ搭載。それぞれキーボードコントローラー、LEDコントローラーとして動作する。FLASH64kB、RAM32kBのSTM32L151C8が使用されていた。 Bluetooth用にはCC2541を使用。スペックシート上はBluetooth 4.0/LE対応の2000kbpsのMCU。

一緒に購入したCherryMX OEMプロファイルのキーキャップ。

上がAnne Proのもの。作りは大差ないが追加購入したものは少し肉厚。

装着した状態。タイプ音が少し低音寄りに落ち着いた。

狙い通りの4つ星キーボード

高級感は感じられないが造りもしっかりしたものだし、機能は十分、使用感も悪くない。 Bluetoothも正しく動作する。
特に地雷らしい地雷もないので、一万円以下で入手可能な入門用メカニカルキーボードとしてはAnne Proは十分満足できるものだと思う。

Anne ProはBanggoodで買えます

その他、検討中に気になったキーボード

GH60/QMK

オープンソースのファームウェアを使用したDIYキーボード。すきなパーツを揃えて自分で組み立てる。
究極の一品が出来上がるはずだが...。

WhiteFox

美しいデザインのプログラマブルな65%レイアウトキーボード。
特にプログラマブルにこだわりはない(CapsLockとCtrl入れ替えだけで満足)ので、雰囲気が似ているMagicForce 68-keyで良いやとなる。

Vortex Vibe

60%レイアウトにテンキーを追加した78%レイアウト。Cherryスイッチ。
テンキーは全く不要なのだが外観に惚れた。Vortex Coreと一緒にコレクションとして買ってしまうかも。
なぜか代理店のアーキサイトでは取扱なし。

Vortex Race 3

同じくVortex製の75%レイアウトキーボード。
個人的にファンクションキーはよく使用するので75%レイアウトが一番実用的だが、その分接地面積が広くなるので悩むところ。
こちらも代理店のアーキサイトでは取扱なし。

NiZ Plum Nano 75

中華製静電容量無接点方式、押下圧35g、75%レイアウトのBluetoothキーボード。 キーキャップはCherryMX互換。
Amazonで普通に買える。

HHKB Professional BT

静電容量無接点方式の定番60%キーボード、Bluetooth版。
高価格帯の製品なのに、USBが充電専用とかちょっとありえない。