OrangePi Winへ最新のArmbianをクリーンインストールしたので、ちまちまと環境再構築を行っている。
今回は、NTFSファイルシステムのUSBハードディスクを繋いで、簡易ファイルサーバーにする手順をメモ。
USBハードディスクを起動時に自動マウント
据え置きでつけたり外したりすることがないならfstabに追記してしまうのが楽。割当先が変わってしまっても良いようにHDD固有のUUIDを指定する。
UUIDを調べるにはblkid
コマンドが手っ取り早い。
$ sudo blkid
/dev/mmcblk0p1: UUID="df60a59a-dc75-4ca4-9a17-c546acbb03f3" TYPE="ext4" PARTUUID="e6de6566-01"
/dev/zram0: LABEL="log2ram" UUID="297abf0b-bd2e-4f58-a031-424e6c752837" TYPE="ext4"
/dev/sda1: UUID="D6BEABF3BEABCA77" TYPE="ntfs" PARTLABEL="Elements" PARTUUID="4dd64d94-0369-4714-a4b6-6bdf04b56b62"
/dev/zram1: UUID="924853f6-4a2d-4b88-b93b-bdd289a81d77" TYPE="swap"
/dev/mmcblk0: PTUUID="e6de6566" PTTYPE="dos"
/dev/sda1
がUSBハードディスクなのでUUIDは"D6BEABF3BEABCA77"
だとわかる。
マウント先を作ってfstabに追記。
今回のハードディスクはNTFSファイルシステムを使用しているため、ntfs-3gを使用。uid
とgid
にはマウント時に所有権を与えるユーザーを指定する。
$ sudo mkdir /mnt/usbhdd
$ sudo emacs /etc/fstab
UUID=df60a59a-dc75-4ca4-9a17-c546acbb03f3 / ext4 defaults,noatime,nodiratime,commit=600,errors=remount-ro 0 1
tmpfs /tmp tmpfs defaults,nosuid 0 0
UUID=D6BEABF3BEABCA77 /mnt/usbhdd ntfs-3g defaults,iocharset=utf8,uid=1000,gid=1000,umask=0022 0 0
再起動するかmount -a
で反映させる。
Sambaをローカル認証で使用
aptでインストール。
$ sudo apt install samba
Linuxユーザーを作成してSambaへ登録。ユーザー名とパスワードはWindowsと合わせておくと楽。
$ sudo adduser USERNAME
$ sudo pdbedit -a USERNAME
共有を追加してサービスを再起動。
$ emacs /etc/samba/smb.conf
...
[share]
comment = USB Harddisk
path = /mnt/usbhdd
browseable = yes
read only = no
writable = yes
force user = 1000
create mode = 0755
directory mode = 0755
# ゲスト共有用
; guest only = yes
; guest ok = yes
$ sudo service smbd restart
以上。
Windows10 Creators Updateの留意事項
Windows 10 Creators Update以降、SMB1.0と認証なしゲスト共有はセキュリティリスクの懸念からデフォルトで無効化されているので使用しないようにする。
どうしても必要な場合は...
SMB1.0は「Windowsの機能の有効化または無効化
」からインストールできる。
ゲスト共有は、グループポリシーの「コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > ネットワーク > Lanmanワークステーション > 安全でないゲストログオンを有効にする
」または、レジストリ「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parameters\AllowInsecureGuestAuth
」で設定できる。