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2010-02-15

Office Outlook 2007 でセキュリティの警告ダイアログを表示されないようにするには?

セキュリティ警告ダイアログ

Outlookオブジェクトモデルを経由してOutlookに保存されているスケジュールやメールデータにアクセスした場合、アクセスの許可を確認するダイアログが表示される場合がある。
アクセスを許可する場合でも、1回の操作につき最大でも10分間に限り、バックグランドで定期的に動作させるようなプログラムの場合はとても煩わしい。

セキュリティ警告ダイアログを表示されないようにする方法を調べた。

セキュリティ警告ダイアログについて

Outlook2003より搭載されたセキュリティ対策機能。
プログラムによりOutlookオブジェクトモデルを経由してアドレス帳の連絡先情報にアクセスしようとしたとき、電子メールを送信しようとしたとき等に警告ダイアログが表示される。(信頼済みの)COMアドインは対象外。

警告ダイアログを表示されないようにする

対象バージョン
  • Windows7
  • Outlook 2007 (Office 2007)
方法1:ウィルス対策プログラムをアップデートする

既定の設定ではセキュリティセンター サービスが実行中で、ウィルス対策プログラムが最新の状態で動作している場合は警告ダイアログは表示されない。ウィルス対策プログラムを未導入の場合は導入をおこない、最新の状態にアップデートする。
また、Windowsのセキュリティセンターを停止している場合はサービスを開始しておく。

方法2:Outlook 2007のセキュリティ設定を変更する

Office 2007よりセキュリティやプライバシーを一元管理できるセキュリティセンター機能が搭載されている。セキュリティセンターの[プログラムによるアクセス]を[不審な動作に関する警告を表示しない(推奨しません)] へ変更すれば、今後は全てのプログラムに対してセキュリティ警告が表示されない。
セキュリティセンターを設定するには[ツール]メニューの[セキュリティ センター]を選択する。

方法3:グループポリシーでセキュリティ設定を無効にする(管理者向け)

Outlook 2007よりグループポリシーでセキュリティ設定を構成することが可能になった。グループポリシー エディターにOutlook 2007の管理用テンプレート(ADM)を追加し、[Microsoft Office Outlook 2007] > [セキュリティ] > [プログラムによるアクセスのセキュリティ] を無効に設定する。
Outlook 2007の管理用テンプレートファイルはMicrosoft ダウンロードセンターから入手できる。

方法4:セキュリティテンプレートを使用してセキュリティ設定をカスタマイズする(管理者向け)

Outlook 2007以前から利用可能な方法で、Exchange Serverからカスタマイズしたセキュリティテンプレートを発行しクライアントのセキュリティ設定を上書きすることができる。
クライアント側でもレジストリの修正が必要等、手順は頻雑でお手軽とは言い難い。

方法5:COMアドイン経由でデータを取得するようプログラムを修正する(開発者向け)

信頼済みのCOMアドインは警告の対象外となる。そのため、データ取得用のCOMアドインをインストールし、アドイン経由でデータを受け取るようプログラムを修正することで警告ダイアログを回避できる。
Redemption.dll等、利用可能なCOMアドインがいくつか入手可能なようだ。

以上、プログラム作成時についでに調べたのでメモメモ。