愛用中の小型AndroidスマホのS51SE。
EMobile公式アップデートはGingerBread止まりで後継モデルも出そうにない。
PlayストアでもIceCreamSandwich以上を要求するアプリが増えてきたので、そろそろ非公式アップデートを行なって延命することにする。
グローバルモデルのXperia Mini (ST15i)には、公式でICSまでアップデートが提供されているので、このファームウェアを導入してICS環境へ移行する。また、いろいろ遊ぶのにroot権限は外せないので合わせて導入。
- Windows7
- Flashtool v0.9.10.1
- S51SE
以下、手順を記載。
S51SEのrooted ICSアップデート手順
- 使用ツールとファームウェアの入手
- ST15i用のGingerbreadファームウェア(4.0.2.A.0.42.ftf)で端末を初期化
- ICS用ルート化ツール導入のため、root化
- ICS用ルート化ツールをセットアップその1
- ICSファーム(ST15i_4.1.B.0.587.ftf)をフラッシュ
- ICS用ルート化ツールをセットアップその2
- ICS化完了
※ルート化するので、いろいろと面倒。Bootloader Unlockした方が楽かも。ルート化しないならば、ICSファームを焼くだけ。
1. 使用ツールとファームウェアの入手
以下ファイルを入手する。
flashtoolはインストール、ftfファイルはflashtoolインストール先の"firmwares"ディレクトリへ配置。
Xperia-ROOT.rev3.zipは適当な場所に展開しておく。
- Flashtool - Xperia用ファームウェアフラッシュツール 入手先
- Xperia-Root.rev3.zip - ICSルート化スクリプト 入手先
- 4.0.2.A.0.42.ftf - ST15i用ファームウェア(Gingerbread) 入手先
- 4.1.B.0.587.ftf - ST15i用ファームウェア(Ice Cream Sandwich) 入手先
2. ST15i用のGingerbreadファームウェア(4.0.2.A.0.42.ftf)で端末を初期化
flashtoolでRoot奪取可能なファームまで戻す。端末のデータは全て初期化されるのでバックアップ必須。
- flashtool.exeを起動する。
- 端末をUSB接続する。
- ダイアログで「ST15 SonyEricson Xperia Mini」を選択する。
- 左上カミナリマークアイコン、「Flash」をクリックする。
- 「Flashmode」を選択する。
- ファームウェア「ST15i 4.0.2.A.0.62」を選択してフラッシュ開始。
- 端末をフラッシュモードで再起動する。(USBケーブルを抜く。電源を切る。下ボリュームボタンを押しながらUSBケーブルを接続)
- フラッシュ完了まで待機。この間、絶対に電源を切らない。
- 完了。初回起動はしばらく時間がかかる。
3. ICS用ルート化ツール導入のため、root化
- flashtool起動、端末をUSB接続。
- flashtoolのメニューより「My ST15」>「Root」>「Force zergRush」を選択。
- root化完了まで待機。
- 再起動して完了。superuserとbusyboxが使用可能になる。
4. ICS用ルート化ツールをセットアップその1
- 端末をUSB接続。
- Xperia-Root.rev3.zip内の01-local-prop.cmdを実行する。
Rooting method based on android emulator hack this script will create /data/local.prop to enable andorid emulator hack scripted by PuPPeT13th@XDA special thank to DooMLoRD @ XDA http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1601038 please press ENTER key to continue . . . 1. Connect you device using usb cable 2. Make sure USB DEBUGGING was ENABLED 3. Wakeup your device 4. Allow root access if prompted please press ENTER key to continue . . . waiting for device . . . checking for rooted device . . . rooted device FOUND creating /data/local.prop . . . power off your device update your device using : - Update Service - PC Companion - Flashtool when updating with Update Service/PC Companion DO NOT factory reset when flashing with flashtool UNMARK wipe data
5. ICSファーム(ST15i_4.1.B.0.587.ftf)をフラッシュ
- flashtoolのカミナリマークアイコンをクリック。
- 「flashmode」を選択。
- ファームウェア「ST15i_4.1.B.0.587.ftf」を選択、「Wipe data」のチェックを外してフラッシュ開始。
- フラッシュ完了まで待機。
- 完了。
6. ICS用ルート化ツールをセットアップその2
- 端末をUSB接続。
- Xperia-Root.rev3.zip内の02-push-root-files.cmdを実行する。
Root files pusher scripted by PuPPeT13th@XDA 1. Connect you device using usb cable 2. Make sure USB DEBUGGING was ENABLED please press ENTER key to continue . . . waiting for device . . . checking for root shell root shell FOUND remounting system in RW mode pushing su binary . . . pushing superuser.apk . . . correting permissions . . . removing /data/local.prop rebooting device . . .
7. ICS化完了
以上でICS化が完了する。
ただし、グローバルモデル用のファームウェアの為、EMobile用のAPN設定は登録されていない。こちらを参照しながら手動で入力する。
また、日本語表示に中華フォントが使用されているので「モトヤマルベリ」フォントMTLmr3m.ttfを入手してインストールする。
設定は/vender/etc/fallback_fonts.xmlに既に記述されているので、/system/fontsディレクトリへMTLmr3m.ttfを配置してパーミッションを合わせるだけで良い。
2,3日使用後の感想
- 安定性は問題なし。
- システムアプリを無効にできたり、ストレージがカテゴリ分けして表示されたり、いろいろと捗る。
- ChromeやGoogle Calendarが使える。
- アプリの起動や切替時にもっさり感が増した。
- 気のせいかwifi電波の掴みが悪くなった気がする。